武田史子・花展―花・華・はな：Flowers―
　　(5画廊同時開催展)

　　　　2011年9月26日(月)～10月7日(金)
　　　　11：00～17：00　　10月2日(日)は休廊

1963年東京生まれの武田史子は、東京芸術大学大学院美術研究科在学中1990年の初個展以来、積極的に発表を続けています。1991年には修了制作が買い上げ賞を受賞しました。
特に2000年の個展出品作「月の舟」が文化庁買い上げ優秀作品に選ばれた事は、大きな転機となりました。“美の世界・武田史子”の放送や「凪の小舟」の中学校教科書掲載など、展覧会以外でも人々の目に留まる機会が与えられたのです。
　彼女の世界は、一言でいえば抒情詩です。寓意の風景の中に女性的な甘さを感じることはなく繊細な線と綿密に計算されたであろう構図は、むしろ男性的な雰囲気を醸し出していると言えます。
　また彼女は多くの植物の作品も描いています。繊細な線とほんのり浮かび上がる色そして澄みきった空気の中で、花たちは香しく静かに咲いています。風景とはまた違った、やはり詩的な作品と言えます。
　今回の展覧会「花」では、1991年から2006年までに制作された版画16点を展示致します。（1991年作・百合、1993年作・3つのアネモネ、2001年作・三色すみれ、他）
　ぜひご高覧下さいます様お願い申し上げます。

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